土曜日、午前中に予約していた美容室で髪を切って、午後から109シネマHAT神戸へ
『春に散る』を観てきました
公開2週目ですが、観客は少なかったですね、、映画館によるのでしょうか?
沢木耕太郎さんの原作を読んでいないので、あくまで映画のストーリーについて、ですが、、、
ボクシング映画の宿命ですが、0からタイトルマッチまでストーリーを詰め込むと無理が生じますね
『ロッキー』のように、燻っているプロボクサーがチャンピオンからの指名でいきなりタイトルマッチ、、とかは、まだあり得るんでしょうが、
この映画の様に多少の因縁があったとして、タイトルマッチの切符が復帰してしばらくのボクサーに回ってきますか?
ご都合主義も少なからず必要ですが、、
『ボックス』の高校生の大阪大会決勝くらいの舞台設定に感じてしまいました
あしたのジョーや、はじめの一歩などで使われたエピソードと重なる部分も多く、正直、ストーリーには、無理を感じます
それでも、ボクシングの作り込みについては、トレーニングシーンも、試合のシーンもさすがです
横浜流星、窪田正孝、坂東龍汰のボクサーを演じられた3名の役者さんの凄さは勿論、鶴太郎さんは本物ですからね、いい味出てました
(個人的には、窪田正孝演じるチャンピオンのキャラは、???でしたが)
最後のタイトルマッチも、1ラウンドずつ、本当の試合の様に力が入りました
レビューを見ていると。最終ラウンドのスローのシーンに対する反発が多かった様ですが、
ボクサーにとっても、応援している人にとっても、時間の経過が、それぞれに感じ方が違う時間帯だと思うので、自分は違和感なく観れました、、、確かに、パンチによる顔のひずみ方で、嘘パンチとバレますが
最後に桜を見上げていた(であろう)佐藤浩市の表情、、、よかったです
レビューにもありましたが、ここで終わった方が、、、という意見も、わかる気がします
佐藤浩市と横浜流星の、師弟関係を超越した繋がりを軸に、山口智子、鶴太郎等が上手く絡みますが、哀川翔だけが最後まで空回りしてましたね(役柄が、ですよ)
あと、前半は全然どうでもいい役だった橋本環奈、、ハッキリと立ち位置が説明されないままでしたが、、、
感情を抑えての演技に、変顔で振り切った演技をする橋本環奈の、何倍も惹きつけられました
ストーリーにも設定にも無理がありますが、それを差し引いても、ボクシング映画として堪能できました
原作を読んで、頭の中で設定を補足した上で、もう一度、楽しみたいと思います